稲沢市祖父江町のBodyDesignProjectの戸川です。
日常の臨床の中、このように聞かれることが多々あります・・・
「先生、歪んでますか?」
勿論、この問いに対して、僕の解釈をお伝えしていますが、一つだけ・・・
「歪みが悪でもなく、良でもない」という事を今回僕の解釈でありますが、あなたにシェアしていきます。
深い学びは抽象度があがる
カイロプラクティックも学んだ僕自身ですが、いわゆる身体の歪みを整えるために矯正という手法を使う事があります。勿論、このテクニックは関節面のスムーズ化、神経系の働きに関与する為、僕自身の感覚としては良いものと感じています。
しかしながら、関節の矯正を施して、いわゆる歪みを正したとしても、その中で起こっているクライアントさんの無感覚(無意識)を矯正する事は出来ません。
例えば、姿勢を整える為に行っている、身体の戦略は、筋トレやストレッチ、徒手による矯正、各種サポーター等では残念ながら整わないのです。
何故なら、姿勢を構築しているのも、過去の積み重ねの身体感覚なのですから。
※潜在意識の範囲を入れれば、かなりの内容になってしまうので割愛
その過去を積み重ねた結果が今であり、今の姿勢を矯正するのは、過去に経験していない感覚を入力しない限り、その体験は身に付きません。
僕自身その体験をしてから、身体感覚の重要性に気づき、日々検証を積み重ねている状況です。
まだまだ知らない、届いていない、コントロールできない・・・そんな感覚があると思います。
身体は無意識の学びであると教えられて、今尚、身体の謎解きは続いてます。
知識・感覚、それよりも前提条件
痛みをとる事は、自然治癒力のチカラを借り、マインドの方向性を整えれば、割かしコントロール出来ます。しかし、身体感覚を構成しているものは沢山あります。
神経の滞り、血液の滞り、筋肉の緊張、頭で思考し過ぎている(頑固者)状態では、身体感覚に気づく感度は下がってしまいます。
だからこそ、緊張を知り、緊張を抜くリラックスの方法が存在するわけです。
肉体の緊張を抜くには、それに応じた方法がありますし、精神の緊張を抜くには、それに応じた方法があります。
しかし、悪までも方法であり、知識ありきでは解決できないし、感覚ありきでも解決できない。
知識と感覚を知る前に、前提条件である「どう在りたいか?」が先に存在している事が何よりも重要です。(マインドセット、ゴールの設定)
何故なら、どう在りたいかという未来の像が、あなたにとって必要な知識と必要な感覚を情報として教えてくれるわけですから。
根本的な解決を目指すべくして、学び進めていくと、単なる方法は所詮、その場しのぎでしかないという事に気づかされます。
それぐらい痛みを学ぶ事、人を構成しているものを学ぶ事は壮大でありながら、解明できていないものが多々存在しているという事を踏まえたうえで、身体と関わる必要があると思います。
こんな事を書くと、「難しいからやめとこう。」というようなマインドになりがちです。
身体の事は分からないからやらないのではなく、分からないからこそ見出す価値があると僕は考えています。
あなたもその一歩を踏み出して欲しいと思っています。
エネルギーの方向性
難しい身体を知る事は、今後も課題であることは間違いないのですが、エネルギーの方向性は素人でも理解できるという事で、僕はエネルギーの方向性でアプローチをすることが多いです。
痛みが出る原因を、一つのエネルギーの観点で観てみると、多くの場合はエネルギーの滞り、もしくはエネルギーの漏れ出しでお伝えすることが出来ます。
- どのように身体を動かしているか?
- どの様な姿勢を無意識に作っているか?
- どの様にチカラを伝えようとしているか?
上記の3点を理解したうえで、現状の問題を推察し、痛みの減圧を施すわけです。
勿論、施術を通して、今の身体の内部記憶を書き換えて、未来に向けて身体をデザインしていきます。
その為には、クライアントさんご自身にも協力を頂かないと、身体は過去のデザインに戻ってしまいます。(ホメオスタシス機能)
それぐらい人間のクセ、無意識のクセ、思考のクセは根強いのです。
時に必要になってくるのが、クライアントさん自身が身体のクセに気づく事。
僕の場合、身体のクセを評価するために、エネルギーの方向性テストを、クライアントさんに提供しています。
例えば、握りこぶしを作ったとしましょう。
自分ではチカラ強く握っているつもりでも、指の関節を一つ一つ評価すると、握れていない、感覚が抜け落ちている所が多々あります。(ヘニャッとなる部分)
要は、握っているつもりになっているだけで、握りこぶしを作った拳には、エネルギーは向かっておらず、さほど握れていないという事を評価を通して実感できます。
そんな指一本一本に感覚という方向性を誘導してあげる事で、自らが方向性を学習し始めます。
その体験を通す事で、チカラ強い握り拳が実現できるという事になります。
今回は握り拳で例をあげましたが、身体中には感覚が行き届かず、チカラの方向性が定まっていない箇所が至る所に存在します。(感覚の乖離)
実際、自分がしている事と、現実として起こっている事にズレが生じているわけです。
僕は、これをエネルギーの歪みと表現しています。

例えば、変形性膝関節症。
高齢の方に多い疾患です。
構造的に変形した膝関節があったとしても、その状況を自身の身体が認識して、エネルギーの方向性を正しく学習していけば、力学的にかかっていた負担(局所のストレス)を分散することが出来、結果、痛みなく歩けるという事が実現できるわけです。(エネルギーの歪みを整え均一化)
上記の事が、理解できた身体は、こんな事を知ります。
如何に部分の筋トレ、部分のストレッチがどれだけエネルギーの方向性を乱しているかを知ることが出来ます。(賢芯塾や姿勢教室でもシェアしています。)
少々長くなりましたが・・・
ここまでの内容で、どうしてもお伝えしておかなければならない事があります。
それは、局所の痛みの対応はどこでも同じと僕は考えています。
様々な治療院や接骨院がある中、同じようなサービスの提供はどこでも受けられるはずです。
しかし、あなたも根本的な解決を目指すとなると、様々な選択肢が増えるのではないでしょうか?
- スポーツジム
- カウンセリング
- フードアドバイス
- リラクゼーション
- レクリエーション
- スポーツ 等々
様々な選択肢がある中、自らの健康を整えていく、チャレンジする事は、僕自身大賛成です。
ただ、今回残させて頂いた記事内容を頭の片隅にしまっておいて欲しいと思います。
- 前提条件である「あなたがどう在りたいか?」は明確か?
- 自分のクセを知り、理解しているか?
- エネルギーの流れはどうなっているか?
上記の事を意識されるだけでも、今までにない自分に遭遇すると思いますよ。
逆にこの意識がないと、
- 何のための健康?
- 調子が悪くなる運動?
- 痛みを我慢してのエクササイズ?
このようにならないようにだけは、注意ください。
あなたの可能性は無限です。
まだまだ沢山眠っています。
僕はそんな可能性を引き出すお手伝い役です。
あなたの健康、あなたの人生は、あなただけのものです。
今回の記事が、あなたの未来の健康の一助になれば幸いです。
僕はあなたを応援しています。
追伸

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戸川 俊輔

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